高膨張泡消火装置
(車両積載区域等用)
概要
自動車専用船の車両甲板には、かつてはCO2消火装置が主に採用されていました。
機関室向けに高膨張泡消火装置が採用されて実績が増加すると、車両甲板火災に対しても同装置の優れた消火性能が求められるようになり、弊社は2001年からCO2消火装置に代わる新しい消火装置としてPCC向け高膨張泡消火装置の提供を開始しました。
原理/利点
機関室用のインサイドエアー式高膨張泡消火装置は機関室内の空気を使用して発泡させる原理ですが、車両甲板用の高膨張泡消火装置はファンで外気を発泡器に送風し、外気を使用して発泡させる原理のアウトサイドエアー式となります。
車両区画内の通風用換気ファン、ダクトを泡消火装置と兼用する事により、泡消火装置専用のファン、ダクトを設置する必要がありません。
本装置は省コスト及び省スペースとする為に、機関室用のインサイドエアー式高膨張泡消火装置との共用型として設計されております。
2017年には、発泡器の自動車積載数への影響をより少なくする事が可能な省スペース型のダクト内包型発泡器を開発しました。
構成
主に消火液タンク、消火液ポンプ、混合装置、手動/自動弁、発泡器、制御盤等で構成されます。
実績
現在、約180隻の船舶への納入実績があります。